【新唐人2010年8月11日付ニュース】中国の街を歩くと、屋台からは串焼きやスープの香ばしい香りが漂ってきます。しかし、専門家は警告を発します。もしも北京ダックなどで出た油を再利用していたら、癌を招く恐れすらあるからです。
北京ダックなどを作る際に出る油は、砂糖や塩、うまみ調味料を含み、うま味が濃厚です。これで串焼きやスープなどを作れば、美味しくなるうえコストも削減できます。そのため、屋台やレストランなども好んで使っています。
しかしこの油も、どす黒い廃油と同じく、食用には適さない、廃棄するべき油です。専門家によると、この種の油は、何度も高温で加熱されているので、脂肪酸の集合物がたくさん生まれます。これをしょっちゅう食べれば癌を招く恐れすらあるそうです。
法律によれば、廃棄用の油は、廃油の加工工場か廃棄物買取り会社にしか売れず、食用油にしてはいけません。
しかし最近の報道によると、江蘇省のある都市では、ロースト・ダック店1軒当たり、1ヶ月500キロの使用済み油を売っているそうです。
また、北京で取材した6軒の北京・ダック店はみな、使用済み油を食用として売っていました。
芳しい香りの奥に秘めた危険、皆様、お気をつけ下さい。
新唐人記者がお送りしました。